“老い”を描き、上演の相次ぐ『リア王 』。
シェイクスピア悲劇の最高峰に名匠森新太郎は今、いかに挑むのか。
シェイクスピア四大悲劇の一つ、『リア王』は 老境を迎える王が、権力も領土も娘たちの愛も全て失って転落するさまを描きます。“老い”、“世代交替”、“相続”等、超高齢化社会の現代日本が抱える切実な諸問題を映し出す傑作ゆえに、近年とみに上演されることが多く、同時代の名優が相次いでリア王役を演じる注目の作品となっています。今回、本作に挑むのは、日本演劇界を牽引する名演出家の森新太郎です。ミュージカルから古典劇まで幅広く手掛ける作品はいずれも現代性、社会性が透徹しており、特にシェイクスピア劇の演出で見せる鮮やかな手腕は高く評価されています。本作は悲惨な結末に突き進んでいく、救いようのない人間たちのドラマです。現代の世界を見渡しても、人類を滅亡に導きかねない諸問題を前に、なすすべもなく手をこまねいているのが私たちです。岡田新芸術監督の、”徹底的にヴィヴィッドに”というお題に応えて、森は、何の楽観的な救いもない、絶望に満ちた本作を通して、今に何を問うのか。期待の高まるところです。












