なぜいま「リア王」を演じるか?それは、自分が納得いくリアという作品を見てみたいからです。17世紀のシェイクスピアの時代も21世紀の現在も、人間ってのは大して成長してないなということ。そして、非常事態の中で見せる人間の本音の絡み合いは、やはりワクワクするものがあること。そういう作り手のワクワク感をお届けしたいのと、やはり、創作過程で自分たちが思いもよらなかった景色が見えて来たら最高だなと思っています。何よりリアという人物を、今、初老の段階に入っている自分なら、どう演じるのかをみてみたいという感覚があります。
この企画を立ち上げた時はこんなにも『リア王』ラッシュが続くとは思いもよりませんでした。『リア王』には現代に生きる我々が直面している問題が多いからなのではと思ってます。国のトップの覇権争い、親子・血縁・側近のディスコミュニケーション、そして、老いや健康寿命の問題などなど…またリアかよと思われるかもしれませんが、森新太郎演出のリアは、絶対に面白くなる予感がします。
まずはテキストを深く掘り下げて内野ならではの感性でリアを自由に羽ばたかせたい。そして才能ある共演者の皆様とのセッションで面白い景色を沢山発見したいです。 森新太郎さんという現代演劇の気鋭の才能に、演者としてたくさん提示して創造的なセッションが沢山出来れば、きっといい結果が生まれると信じてます。ご期待ください。
ゴネリル役で出演いたします、川上友里です。
私は最近、シェイクスピアの作品にご縁があるように思います。今回は「リア王」の世界に行けるのかというワクワク感でいっぱいです。稽古が始まってからもそんな気持ちでやっていきたいです。
出演者のみなさんも、ほとんどが初めての方々なので緊張感がありますが、恐れずに飛び込みたいです。自分らしくいられるといいなぁと思っています。
演出の森新太郎さんの作品を初めて観たとき、口をあんぐりあけてしまう衝撃がありました。舞台と客席の隔たりが無いような表現をされる感じ。すごく好きでしたので、森さんの作品に出られる喜びもあります。
お客様に楽しんで観ていただけるよう、「リア王」の世界を自分の中で深めていきたいです。
ご来場を心よりお待ちしております。
シェイクスピア作品は常にどこかで上演されている印象ですが、特に『リア王』は近年本当にあらゆる座組があらゆる上演方法で取り組んでいます。先日、翻訳家の松岡和子さんとお話しする機会があり、「『リア王』はまさに"今"な作品なのよ」と仰っていたのがとても印象的でした。森さん演出、内野さんがリアを演じる私たちの『リア王』が、いかに観客にとって且つ立ち上げる自分たちにとって、"今"≒自分ごとなのだと哲学できるのか、とても楽しみです。
今回、コーディリアと道化の二役を務めさせていただきます。シェイクスピア作品に挑むだけでも大きな挑戦ですが、その中でも特に難解かつ重厚だと言われる『リア王』でこのような大役を託していただき、身の引き締まる思いです。
昨年、シェイクスピアの故郷へ足を運び、彼らが生きてきた場所を肌で感じてきました。
また、先日は台本打ち合わせにも参加させていただき、異なる形で真実を伝える二人を同じ役者が演じる意味を深く感じました。
昨今さまざまな『リア王』が上演されていますが、念願の森組で、この座組だからこそ生まれる作品をお届けできるよう頑張ります。
もう随分昔、平幹二朗さんからシェイクスピア作品の出演オファーがあった。
古典を演った事のない当時の私は、ヤンチャさと不安から「シェイクスピアなんて観るもんだ、演るもんじゃねえ」などとマネージャーに嘯き、お断りしたことがあった。
後日、平さんに「山路君断るんだもん」とやんわりお叱りを受け、その後、平さんが亡くなり、悔やみに悔やんだ。
今、この「リア王」を前に、いい歳をして異常に緊張している自分が楽しい。
シェイクスピア作品への初挑戦で、エドガーを演じられること、とても幸せであると同時に、身の引き締まる思いです。
素敵なカンパニーの皆様に食らいつきながら、精一杯挑みたいと思います。
エドガーは、すべてを失いながらも、必死に生き抜こうとする人物です。どん底の苦しさの中でもがく人間の強さを、真正面から演じられたらと思います。頑張ります。
エドマンドは、権力を得るために王家を利用し、本音を隠して相手ごとに顔を使い分ける役どころです。
その危うい揺らぎをどう立ち上がらせていけるのか、楽しみです。
嘘に信憑性を持たせるためにも、相手の心を汲み取ることを大切にしながら、自身が持つ家族への愛や信頼を、あえてその裏返しの感情として役に注ぎ込んでいきたいです。
そして森新太郎さん、内野聖陽さんが創り出す『リア王』の世界に身を委ね、この役に挑みたいと思います
リア王にケント役で挑みます。
主君に寄り添い、真実を貫く男の静かな強さを、誠実に体現したいと思います。
王に嫌われてもそばにいる、なかなか面倒な忠臣です。しぶとく、まっすぐ務めます。
リアの長女ゴネリルの夫、オールバニー侯爵を演じます。この男、気弱で優柔不断な気性であり、この時代に生きる男としては、いささか頼り甲斐がない。裏を返せば、思いやりや誠実さがあり、今作の中ではもっとも人道的で人間らしい男でもあります。今回、初めてご一緒するゴネリル役の川上友里さんは、その凄まじさを演劇仲間から嫌というほど聞かされており、すでに私の中の気弱さが顔を覗かせています。頑張れ!和田正人!負けるな!オールバニー!気負わず、らしく。役に没入したいと思います。
森さんの描く『リア王』の世界の中で、権力への執着や冷酷さを持ち合わせたコーンウォール卿を演じさせていただけることをとても楽しみにしています。
激しい感情のぶつかり合いの中で、人間のおそろしさを丁寧に表現できるよう挑みたいと思います。
森新太郎さんの演出でシェイクスピア劇に挑むのは2度目です。森さんのシェイクスピア愛に溢れた稽古に振り落とされないよう、心して臨みたいと思います。
共演者の皆様もとても魅力的なので、ここにしかない刺激的な『リア王』が生まれることを楽しみにしています。
リアという一人の王の破滅だけでなく、一つの世界秩序がいとも簡単に、凄まじいスピードで崩壊する様を描けたらと考えています。人間をこうまで無知無力、虫けら同然だと感じさせるシェイクスピア作品を私は他に知りません。新時代への希望などほとんど……あるいはまったく謳われていない終幕だからこそ、この劇がいま必要なのだと思う次第です。魂の俳優・内野聖陽さんと共に、〝リア王の荒野″に力強く分け入っていきたい。